虎の威を借る
トンボ目 エゾトンボ科 トラフトンボ属 オオトラフトンボ♀:産卵後の休憩
(弟子屈町 2021年7月23日)
明けましておめでとうございます。本年も蜻蛉の手帳を宜しくお願いします。
寅年という事で、満を辞してオオトラフトンボ(大虎斑蜻蛉)に登場してもらいました。
本家のトラ以外でも、動物の場合は体色に縞や斑点模様があると『虎』や『虎斑』の名が付く事が多いですね。ならば、黒と黄の縞模様のサナエトンボやオニヤンマも相応しい気もしますが、実際にオニヤンマの名前の由来を調べると『鬼の虎柄のふんどしを連想させる』という表記があるくらいです。
虎の名が付くとなんとなく強そうな印象を持ってしまいますが、これも『虎の威を借るなんとやら』でしょうか。
2021年の振り返り
3ヶ月音沙汰なしでしたが、雪に埋もれたのでもヒグマに食べられたのでもなく、ちゃんと生きてます。
という訳で毎年恒例、1年間のトンボ観察を振り返ろうと思います。
昨年の自粛による皺寄せか、今年は色々と忙しくて特に後半は観察に出る機会が少なかったのですが、その中でも色々と見る事が出来ました。中でも、ルリイトトンボなど北海道では普通に見られる種を真剣に追いかけ、結果として新たな発見も得られたので、当初掲げた『もっと色々な角度からトンボと向き合う』という目標を少しは達成できた気がします。
北海道暮らしも5年目に入るので、2022年はこれまで行った事の無い地域にも足を伸ばそうかと思います(感染状況次第ですが、、、)
本年も蜻蛉の手帳をご覧頂いた皆様、どうもありがとうございました。
2022年が、なるべく穏やかな年である事を願うばかりです。
という訳で毎年恒例、1年間のトンボ観察を振り返ろうと思います。
オツネントンボ:連結帯 (弟子屈町 5月8日)
ニホンカワトンボ♂ (阿寒町 6月26日)
サラサヤンマ♀:産卵 (弟子屈町 7月9日)
ホンサナエ♂ (弟子屈町 7月17日)
コヤマトンボ♂ (弟子屈町 7月23日)
ルリイトトンボ:交尾 (弟子屈町 7月23日)
コオニヤンマ♂ (弟子屈町 8月27日)
エゾトンボ♂ (標茶町 9月10日 )
ニホンカワトンボ♂ (阿寒町 6月26日)
サラサヤンマ♀:産卵 (弟子屈町 7月9日)
ホンサナエ♂ (弟子屈町 7月17日)
コヤマトンボ♂ (弟子屈町 7月23日)
ルリイトトンボ:交尾 (弟子屈町 7月23日)
コオニヤンマ♂ (弟子屈町 8月27日)
エゾトンボ♂ (標茶町 9月10日 )
昨年の自粛による皺寄せか、今年は色々と忙しくて特に後半は観察に出る機会が少なかったのですが、その中でも色々と見る事が出来ました。中でも、ルリイトトンボなど北海道では普通に見られる種を真剣に追いかけ、結果として新たな発見も得られたので、当初掲げた『もっと色々な角度からトンボと向き合う』という目標を少しは達成できた気がします。
北海道暮らしも5年目に入るので、2022年はこれまで行った事の無い地域にも足を伸ばそうかと思います(感染状況次第ですが、、、)
本年も蜻蛉の手帳をご覧頂いた皆様、どうもありがとうございました。
2022年が、なるべく穏やかな年である事を願うばかりです。
8年越しの参加
ヒメアカネ♂
道東では日に日に紅葉が進み、野山の赤や黄色が映えるようになりました。
今年は夏季の高温と雨の少なさが影響してか、色合いがやたらと鮮やかな気がします。今週後半の最低気温は5℃以下らしいので、紅葉が更に進むことでしょう。
話は変わって、先日の土日に日本トンボ学会初のオンライン大会があり、私も北海道からパソコンの画面越しに参加しました。この御時世という事もありますが、地理的にパスポートのいらない海外に住んでいる身にとって、オンライン化も有難い物です。思い起こせば、大会に参加したのは2013年に神奈川県立生命の星地球博物館での大会以来だったので、実に8年ぶりとなってしまいましたが・・・。
発表内容はどれも興味深い内容ばかりでしたが、特に分類体系の変更と、ABS(Access to genetic resources and Benefit Sharing:遺伝子源の利用から生じた利益の公正で衡平な配分)については色々と考えさせられました。要は『価値ある資源・情報を有する地域の利益・恩恵を横取りするのは如何な物か』という事ですが、私も少なからず海外での採集経験がある以上、今後とも念頭におきたいところです。
標茶町 2021年9月10日:エゾトンボ♂
釧路町 2021年9月25日:ヒメアカネ♂
弟子屈町 2021年10月1日:ヤマウルシ、ヤマブドウ