昨年は、エゾカオジロトンボが終日観察しても足りないほど沢山いたのですが、今年は同じ場所でなぜかほとんど見ていません。理由はわかりませんが、年によって特定の種が増減する事は昆虫界でよくあるので、今後も見守りたいところです。
というわけで、写真の主は蝦夷の付かないカオジロトンボですが、しっかりと写真に納めたのはおそらく初です。
コサナエ♂
コサナエ♂:オニグモの一種(?)に捕食される
ここではカオジロトンボ以外にもコサナエが多くいたのですが、クモに捕らえられている光景もしばしば見られました。
水際へ産卵にやってくるメスを待ち構える生態が仇となったのかもしれませんが、クモにしてみれば作戦勝ちでしょうか。
オニヤンマ:羽化殻(下が♂、上が♀)
帰りがけに寄った細流では、川辺に生えたタラノキの幼木でオニヤンマの羽化殻が付いていました。
棘だらけの幹をよくぞ登ったなというのもありますが、後から来たメスが先発のオスの羽化殻を利用しているのには、ある種の強かさを感じました。
「前の子が成功したから大丈夫!」という補償付きが良かったのかもしれませんね。
阿寒町 2021年7月22日