大型連休の折。大学の先輩と共にヒメギフチョウを探しに道北を旅したばかりですが、まだその記憶が覚めやらぬ頃に、今度は「道東でも採集するから来い!(=泊めろ!)」という招集がありました。
 ヒメギフチョウの折に、「もしかしたら一ヵ月後に道東へ行くかも」という不穏なコメントを残して帰って行ったのですが、まさか本当に来るとはと思った反面、私がかつて山梨に住んでいた時には、朝の4時に叩き起こされて採集に付き合ったり、二週連続で採集のため家に転がり込んだ事があったので、然もありなんというところでしょうか。それを承諾する私も、どうかしているのかもしれませんが。
 という訳で、今回は現在のフィールド近辺にて先輩の採集に付き合って来ました。
Ooyamaodamaki
 オオヤマオダマキ

Shirosumire
シロスミレ

Chisimahuuro
チシマフウロ

 採集の道すがら、寒冷地らしい花が目に止まりましたが、これは今回の目当てのチョウとは関係ありません。

Mitubatuchiguri
 ミツバツチグリ

 関係大有りなのはこちら。ミツバツチグリです。チョウ屋さんならば、すぐにピンと来る事でしょう。

Cyamadaraseseri1
チャマダラセセリ

 そう、今回のお目当てはチャマダラセセリです。昨年、別の場所で偶然にも確認していましたが、今度はそれとはまた別の、加えて私も何度か通り過ぎた事がある場所でした。家の近所に珍種が生息しているとは、これも北海道ならではの環境の良さなのかもしれません。

Cyamadaraseseri2
 
 滞在中の天気は悪くなかったのですが、個体数はやや少なく発生初期の段階でした。方や、少なかったと言いつつも、数が激減している本州の産地と比較したら多い方だそうで、おそらく広く浅く点々と生息しているようです。生息環境が何となくわかったので、今後それらしき場所を見つけたら、車を止めて見てみる必要がありそうです。

 ちなみに今回、先輩は3泊4日の行程で来ていたので、連日採集に明け暮れて大手を振って帰って行くかと思いきや、3日目は前夜の酒盛りが祟って二日酔いでダウンしていました。帰宅後のメールで、「来年リベンジに行く!」というこれまた不穏なコメントが書かれていた事は、言うまでもありません。

弟子屈町 2019年6月1日