蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

2020年04月

Mizubasyou
ミズバショウ

Biroudoturisbu
ビロウドツリアブ

 下旬になって暖かさが増して来たので、他の花々も咲き始めました。ミズバショウが顔を出した湿地では、エゾアカガエルの軽快な泣き声がこだまし、昆虫もちらほらと飛ぶようになりました。

Ookamenoki
オオカメノキの新芽

 そして、今の時期に出るオオカメノキの新芽を見ると、いつも思うのです。形と色と質感が、リーフパイそのまんまだな、と。

弟子屈町 2020年4月25日 

Gankouran1
 道東の桜が咲くまでにはまだ3〜4週間ほどかかりますが、少しでも春を感じるべく、ある植物の花を見に行ってきました。

 上がその植物なのですが、これで何かわかったら相当の植物通になります。それ以前に「どこに花があるんだ??」と思いますが、それがあるんです↓

Gankouran2
ガンコウランのつぼみ(雄花)

 正体は、高山帯などに分布するガンコウラン。高さは30cmに満たないですが、ツツジの仲間で樹木の一種です。冷温な気候の北海道では、環境が合えば低地でも自生しています。
 このガンコウランの開花の時期は雪解け直後。つまり、北海道東部の低地においては今くらいの時期という事になります。

Gankouran3
Gankouran4
Gankouran5
ガンコウラン:雄花

 つぼみが開くと、雄花の場合は中からおしべが2〜3本出てきます。つぼみ・おしべ共に大きさは2〜3mm程度なので、あえて見つけようと思わない限りは素通りでしょう。雌雄異株との事なので、雌花も探してみたのですが、なにしろ相手は数ミリですから如何せん素人にはわかりませんでした。
 以前から一度は見ようと思っていた花とは言え、改めて振り返ると、なんとマニアックな春の感じ方だと、自分に対して呆れる始末です。

弟子屈町 2020年4月18日 

Nekoyanagi
ネコヤナギ

Baikeisou
バイケイソウの芽吹き

Gyoujyaniniku
ギョウジャニンニクの芽吹き

 今は一挙手一投足に気を遣うような状況ですが、野原に出て動植物を眺め、風を感じ、空気の香りを味わっている時は、俗世のあらゆる事を忘却の彼方に追いやってくれる一時です。

弟子屈町 2020年4月12日 

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