蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

2020年05月

Kusasotetu
クサソテツ(コゴミ)

Miyamasumire
ミヤマスミレ
 
Ezoyamazakura
エゾヤマザクラ

 道東もようやく桜が咲き、気温の上昇と共に春を通り越して初夏の雰囲気になりつつあります。

弟子屈町 2020年5月23日 

Marigoke 
 少し強めの風が数日吹き続いた後、道東中央部に位置する屈斜路湖の岸辺には、謎の物体が漂着します。

Marigoke2
マリゴケ
 
 正体はマリゴケ。枯れた水生植物が波の力で球形に集まった物です。形は阿寒湖の球状マリモと似ているのですが、マリモは生きている藻類の集合体であるのに対して、こちらは枯れた水草などの集合体なので、似て非なる物です。
 『馬糞マリモ』という悲しい別名もあるのですが(というか見た目が完全に馬糞)、 一応、屈斜路湖のある弟子屈町の天然記念物に指定されています。そんな事は微塵も知らなかった学生時代、調査のために湖を訪れた時に暇つぶしに投げて遊んでいたのも、今となっては懐かしい思い出です。

 あと、マリゴケで検索すると『オホーツクに消ゆ』という80年代のゲームが出てきます。


弟子屈町 屈斜路湖 2020年5月23日

Miyamaqsumire
ミヤマスミレ

Oobananoennreisou
オオバナノエンレイソウ

 人間世界では三密回避が話題ですが、野原の花々の三密は綺麗なものです。

弟子屈町 2020年5月16日 

Otunen
オツネントンボ♂

 気温の高い日が続いたため、遂にトンボが飛び始めました。記録を見返すと、2019年の最後のトンボ観察日は11月3日。実に半年ぶりのトンボとの出会いの瞬間は、とても良いものです。
 
Otunen2
オツネントンボ:産卵

 今回の冬も雪が非常に少なかったので、湿地の保水状況がとても気になっていたのですが、晩冬から初春にかけて数回大雨があったおかげで満々と水が溜まり、今年はトンボの活動に期待が持てそうです。

 というわけで、道東内陸部のトンボシーズン開幕です。


弟子屈町 2020年5月9日

Kibasiri
キバシリ
 

Oziro4
オジロワシquartetto

Ezoakaganeosamushi
エゾアカガネオサムシ?

 遠出がはばかられる状況ではありましたが、流石に連休中ずっと近場の自然観察だけでは面白さに欠けるので、少しだけ遠出をしました(例によって、人の全くいないところでしたが)。内陸は気温が高くなってきましたが、海はまだ温まっていないため風が凍える冷たさでした。

弟子屈町 2020年5月2日:キバシリ
別海町 2020年5月3日:オジロワシ、エゾアカガネオサムシ? 

このページのトップヘ