蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

カテゴリ: 植物

Yamaurusi
ヤマウルシ

Yamabudou
ヤマブドウ

Ezotombo
エゾトンボ♂:休憩

Himeakane
ヒメアカネ♂

道東では日に日に紅葉が進み、野山の赤や黄色が映えるようになりました。
今年は夏季の高温と雨の少なさが影響してか、色合いがやたらと鮮やかな気がします。今週後半の最低気温は5℃以下らしいので、紅葉が更に進むことでしょう。



話は変わって、先日の土日に日本トンボ学会初のオンライン大会があり、私も北海道からパソコンの画面越しに参加しました。この御時世という事もありますが、地理的にパスポートのいらない海外に住んでいる身にとって、オンライン化も有難い物です。思い起こせば、大会に参加したのは2013年に神奈川県立生命の星地球博物館での大会以来だったので、実に8年ぶりとなってしまいましたが・・・。

発表内容はどれも興味深い内容ばかりでしたが、特に分類体系の変更と、ABS(Access to genetic resources and Benefit Sharing:遺伝子源の利用から生じた利益の公正で衡平な配分)については色々と考えさせられました。要は『価値ある資源・情報を有する地域の利益・恩恵を横取りするのは如何な物か』という事ですが、私も少なからず海外での採集経験がある以上、今後とも念頭におきたいところです。



標茶町 2021年9月10日:エゾトンボ♂
釧路町 2021年9月25日:ヒメアカネ♂
弟子屈町 2021年10月1日:ヤマウルシ、ヤマブドウ 

Oninoyagara
オニノヤガラ

Sarasa
サラサヤンマ♂:パトロール飛翔

サラサヤンマの飛ぶ季節になりました。
ここ数年、道東では積雪量の少なさにより乾燥化の進んだ湿地が多いのですが、そのような状況下でも命を繋いでいる事が確認できると毎回ほっとしますし、何より嬉しい瞬間です。


弟子屈町 2021年7月4日 

Tumatorisou
ツマトリソウ

Karakaneito
カラカネイトトンボ♂

今の時期、特に道東では沿岸部で濃霧が発生するのですが、霧の影響で日光が遮られて気温が下がり、6月中旬だというのに朝晩はストーブを点ける事もあります。
そんな季節の湿地に現れるカラカネイトトンボは、正に霧の妖精といったところでしょうか。


釧路湿原  2021年6月18日 

Ezoyamazakura
エゾヤマザクラ

Miyamaenreisou
ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)

道東でも桜が満開になりました。
テレビに映る本州の景色は、木々の葉が青々としていたり、沿道にツツジやフジが咲いていたりするので、こちらの外の景色と見比べる度に「日本て広いな」と感じます。


弟子屈町 2021年5月15日 

Himeitige
ヒメイチゲ

Kotubame
コツバメ

Ezooomaru
エゾオオマルハナバチ(女王):休憩中

フクジュソウがあっという間に葉だけになり、入れ替わるようにヒメイチゲが咲き始めました。無事に冬を越したコツバメも現れましたが、地面に止まると枯葉に紛れるので、姿を追うだけでも冬場に鈍った観察眼を取り戻す良い目慣らしになります。

今回観察した生きものは、どれも大きさ(高さ)5cm以下でしたが、姫・小・大と体格表現が多彩だなと感じました。


弟子屈町 2021年4月29日 

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