蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

カテゴリ: 哺乳類

クルミ食ってる場合じゃねぇ!!
ネズミ目リス科リス属 エゾリス (弟子屈町 2019年3月30日)

 明けましておめでとうございます。今年も『蜻蛉の手帳』を宜しくお願い致します。

 初笑いになる事を期待して、干支に絡んだ苦し紛れのネタではありますが、『笹食ってる場合じゃねぇ!!』で、ぜひご検索下さい。ポーズ的には割と近いと思いますので。

 道北ヒメギフチョウ採集の最後の記録、、、と言うか”おまけ”です。

Ezoaka&Ezosan
エゾアカガエル(前)・エゾサンショウウオ(奥)の卵塊

 ヒメギフチョウを探して山奥の林道を歩いていたところ、側溝にたまった水の中で弱肉強食の静かなドラマが繰り広げられていました。

Ezoakagaeru
エゾアカガエルとその卵塊 (上とは別)

 早春の北海道の水辺の風物詩とも言えるのが、このエゾアカガエルとその卵塊です。わずかな期間だけですが、甲高い鳴き声と共に至るところで蛙合戦が繰り広げられています(ちなみに、上の写真には『12匹』隠れています。全部わかったら、あなたは蛙マスター!) 。

Ezosansyouuo
 エゾサンショウウオの卵塊

 そして、エゾアカガエルと同じ環境に産卵を行うのが、このエゾサンショウウオ。両種共に産卵の時期は同じなのですが、エゾサンショウウオの方がやや早く孵るようで、後から孵化したエゾアカガエルの幼生を食べてしまいます。一方のエゾアカガエルも、無防備に食べられるだけではありません。エゾサンショウウオと同所の水域に生息する幼生は頭部が大型化する傾向があり、これにより飲み込まれにくくなるため、捕食されるのを回避しているのではないかとされています。
  小さな水溜まりの中でも、強かな攻防戦があるようです。

Simarisu
エゾシマリス

 採集に専念できたのは2日間だけでしたが、お互いの近況や思い出話に花咲かせつつ、久々に学生時代の気分に戻れた一時でした。

エゾアカガエル・エゾサンショウウオ:名寄市 2019年4月29日
エゾシマリス:苫小牧市 2019年4月30日 

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