蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

カテゴリ: トンボ

毎年恒例、その年に撮影したトンボ写真から一年を振り返ろうかと思ったのですが、PCフォルダと本ブログを見返して、冗談抜きでほとんど観察に出ていなかった事実に愕然としました、、、。
仕方がないので、訳あって公開を控えていた写真を見つつ、無理やり振り返る事にします。

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ホンサナエ♀:羽化直後(弟子屈町 6月25日)


観察に出られなかった最大の理由として、7月中旬〜11月上旬までほとんど休み無しで仕事に追われた事が挙げられますが、束の間の休日に限って天気が悪く、気持ちが萎えた事も要因かと感じています。
そんな自分を叱咤激励(?)するつもりで、また自分へのクリスマスプレゼントも兼ねて、Canon純正ストロボのMacro Ring Lite MR-14EXⅡを先日購入してしまいました。これを機にというのも打算的ですが、また新たな角度からトンボと向き合おうと思います。


本年も蜻蛉の手帳をご覧頂いた皆様、どうもありがとうございました。
2023年こそは、少しでも穏やかな年である事を祈ります。

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ルリイトトンボ♂

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ルリイトトンボ:交尾

今年の夏はとても忙しかったので、久々の小休止に近場の水辺を見てきました。
前にも撮影したような絵面ですが、やはり北海道の夏と言えばルリイトトンボです。

Kooni
コオニヤンマ♂

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 コオニヤンマ♂:ルリイトトンボ♂を捕食

そんなルリイトトンボですが、岸辺に陣取るコオニヤンマにとってはちょっとした糧になっています。
気がつけばコエゾゼミの鳴き声が無くなり、木々の葉は既に色付き始めています。今週の台風が通過して空気が入れ替われば、秋の気配が濃くなりそうです。


弟子屈町 2022年9月10日 

Moiwa
モイワサナエ♀

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カラカネイトトンボ♂

北海道でも30℃近い気温の日が数日出てきました。
本州以南は軒並み35℃前後の所ばかりですが、体が北海道に慣れたためか、もう夏の東京では過ごせないなと日々感じています。

そんな蒸し暑い日差しの下での観察。指すような日差しの中で草上に止まるモイワサナエは、日向での姿が映える一方、カラカネイトトンボはやはり陽が陰った時の涼しげな姿が似合って見えます。


釧路湿原 2022年7月2日 

tokusa
ミズドクサ

気温が上がり、水生植物も盛んに伸びてきました。北海道にマダケは自生していませんが、どことなく京都の嵯峨野の竹林を思わせます。

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エゾイトトンボ:産卵

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ヨツボシトンボ♂

トクサの祖先は、トンボの祖先より古い約4億年前のデボン期から存在しているようですが、約3億年前の石炭紀の地球上では、巨大なトクサの森の上を同じく巨大なメガネウラが飛んでいたのかなと、エゾイトトンボやヨツボシトンボを見ながらふと思いました。
今はトクサ類もトンボも小さいので、さながら石炭紀の縮小版というところでしょうか。


弟子屈町 2022年6月18日

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タンチョウ & エゾシカ

連休中の道東は天気が芳しくなく、シーズン最初のトンボ観察を渋っていました。
夏を思わせる陽気の中、いつも最初に訪れる観察地を目指して車を走らせていると、牧草地で餌を探すタンチョウの後ろをエゾシカの群れが通り過ぎて行きました。
これはなんとも幸先が良い光景です。


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オツネントンボ♂ 

道東でのトンボシーズン開幕を告げるのは、お馴染みのオツネントンボです。
今回はその顔を正面や真上から撮影してみましたが、小さなトンボと言えど、どこかカマキリを思わせる肉食の面構え。
成熟したオスは、複眼背面の青色が良いアクセントになっていますが、春の青空が映り込んでいるかのようです。

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オツネントンボ:交尾

この観察地は毎年訪れていますが、今のところ外れが無く個体数も多いので、冬場に鈍った撮影感覚や『虫目』を取り戻す良い練習にもなっています。


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フデリンドウ

桜前線もついに根室半島へ達したので、道東のトンボシーズン開幕です。



そういえば連休中、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』の総集編が再放送していたので見たのですが、私が小学生の時に放送していたという懐かしさ補正もあってか、自分でも信じられないくらい涙腺崩壊してしまいました。
年を重ねると涙脆くなるとはこの事かと思いつつも、王道展開のラブコメ(?)は心が洗われますね。



弟子屈町 2022年5月11日

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