蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

カテゴリ: 鳥類

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昨年に紅葉狩りへ出掛けた森の小径へと行ってきました。盛りはやや過ぎつつありましたが、それでも目を楽しませてくれます。

Mizuki
ミズキ

Kosiabura
コシアブラ 

紅葉と聞けば、字の如くカエデ類がまず思い浮かびますが、野山の木々をよくよく見ていると他にも紅葉する種がたくさんあります。
ミズキの濃黄色もさることながら、コシアブラの上品な淡黄色も美しい物です。

Miyamakakesu
ミヤマカケス

そんな秋の森の中を、『ギャーギャー』という鳴き声を発しながら飛び回るミヤマカケス。今年は好物の堅果(どんぐり類)が凶作のため、心なしか忙しそうに見えました。


弟子屈町 2020年10月25日 

Kibasiri
キバシリ
 

Oziro4
オジロワシquartetto

Ezoakaganeosamushi
エゾアカガネオサムシ?

 遠出がはばかられる状況ではありましたが、流石に連休中ずっと近場の自然観察だけでは面白さに欠けるので、少しだけ遠出をしました(例によって、人の全くいないところでしたが)。内陸は気温が高くなってきましたが、海はまだ温まっていないため風が凍える冷たさでした。

弟子屈町 2020年5月2日:キバシリ
別海町 2020年5月3日:オジロワシ、エゾアカガネオサムシ? 

 非常事態宣言が解けたので、友人と共に渡り鳥を見に行ってきました。

 「こんな時に不謹慎な!」という世間の反応が一瞬頭を過りましたが、よく考えて見ると『人気の無い野外で自然観察』となれば、感染危険度が高いとされる換気の悪い密閉空間多数が集まる密集場所間近で会話や発声をする密接場面とは完璧に逆の環境なので、ウィルスの貰いようも広げようもないなという結論に至り、こういう趣味を持ってて良かったと友人共々口にしながら現地へ向かいました。

Hisikui
ヒシクイ

 今回の観察地は、道東のとある河口域。ガン・カモ類が北への渡りの途中で羽を休める場所として有名で、到着早々ヒシクイの群に遭遇しました。

Magan&Sijyukaragan
マガンとシジュウカラガン

Magan&Oowasi
通りすがりのオオワシと、勝手に逃げ惑うマガン

 一帯は耕作地が広がっているので、鳥の影を探しつつ車でひたすら移動を繰り返すという観察でした。特に多く見られたのがヒシクイ、マガン、シジュウカラガンで、三三五五散らばって落穂を食べたり、通りすがりのオオワシに驚いて飛び上がるなど、見ていて飽きませんでした。

Hakugan
ハクガン

 そして、今回(友人が)一番の目的としていたのが、このハクガンです。名前の通り全身真っ白なガンですが、翼の先端あたりの羽が黒いので、飛んでいる時の姿はどこかカモメを思わせる姿でした。

Hakugan&etc

 このハクガンたちも他の水鳥たちと同じく、北へ帰る途中の栄養補給のため落穂拾いに精を出していました。

 ちなみに今回、まるですんなりとハクガンに辿り着いたような感じですが、実は観察開始から約4時間はハクガンのハの字も無く、どうしようかと途方に暮れていた矢先、ふと覗いた双眼鏡の先に不自然に車が集まっている光景が目に留まりました。「こんな畑のど真ん中で、野外仕様の車がやたら止まっているのはおかしいぞ!?」と感じて駆けつけてみると、案の定、ハクガンの大群がいたという結末です。

 虫屋の世界でもよくありますが、人の集結によって生息地が炙り出されるとは正にこの事かと感じた日でした。


道東 2020年3月21日

Ooakagera
エゾオオアカゲラ♀

Todo
トドの群

 年が明けて、道東では寒さが日に日に増しています。週間予報では最高・最低気温共に氷点下なので、予報で明日の最低気温が−10℃より下がらないというだけで「今夜は暖かいな」と思う始末です。

 そんな年明け早々。流氷が来る前に、羅臼に住む友人を尋ねてトドを見に行ってきました。船に乗ってのトドウォッチングツアーもあるのですが、陸からも見られる場所があるという事で行ってみると、幸運にも総勢23〜25頭前後の群が波間に漂っていました。みんなで固まって漂いつつ、コンブを咥えたり、ジャンプして遊ぶ姿が時折見られ、一頭が上げた警戒の鳴き声に群が注目したところで(写真の状況)、この後ゆっくりと沖合に移動して行きました。
 観察時の気温は−3〜4℃で、海辺なので風が加わって体感温度は−10℃近かったはずです。この後に昼食で食べたカレーが、ことさら体に滲みました。


*タイトルの「でんじゃあ・ぞーん」とは、いがらしみきお氏作の漫画『ぼのぼの』にて、主人公のぼのぼの(ラッコ)が、天敵のトドがいる場所をそう呼んでいます。詳しくは原作1巻をご覧ください。


弟子屈町 2019年12月29日:エゾオオアカゲラ 
羅臼町 2020年1月4日:トド 

Siroharagojyukara
ゴジュウカラ(シロハラゴジュウカラ)

Ezoisotutuzi
エゾイソツツジ

 livedoorブログに乗り換えてから半年経ちましたが、細かい設定を全く調整していなかったので、試験も兼ねて、写真を少しだけ大きく表示できるようにしてみました。若干、見易くなった様な気がします。

 前々回の釧路湿原での観察の折に『今年最後のトンボ観察かもしれない・・・』と口走りましたが、あれから立て続けに雪が2回ほど降ったので、本当にその通りになりました。私の場合、オフシーズンになると『夜寝ている時に、夢の中でトンボを採っていたりする』のですが、他の虫屋さん方もそうだったりするのかな、と思う今日この頃です。

弟子屈町 2019年11月16日 

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