季節外れかつ観測史上最高気温が次々と記録された北海道ですが、朝晩は半袖だと肌寒く、道東では夜に窓を開けて寝られない程です。そんな暑い日ではありましたが、この気温でトンボが出ているのではと思い水辺の様子を見てきました。
エゾノタチボスミレ
ツマトリソウ
ヨツボシトンボ♀
ツマトリソウ
水辺までの道すがら、エゾノタツボスミレやツマトリソウが咲いていました。昨年より少し早いかもしれません。
ヨツボシトンボ♀
水辺に着くと、早速ヨツボシトンボが出迎えてくれました、、、が、よく見れば羽化不全で右後翅がありません。羽化から間も無い状態だったので、完全に乾いたら少しは飛べると良いのですが。
キタイトトンボ♂
キタイトトンボ♀(未熟個体)
観察中、装着していた胴長に小型の甲虫が歩いていたのですが、ポトリと地面に落ちた姿をよく見れば、これは、、、もしや、、、!
キタイトトンボ♀(未熟個体)
草むらでは、様々な成熟段階のキタイトトンボが群れていました。図鑑を開く度、北海道にしか分布していないという事を思い出しますが、自分にとっては既に馴染みのトンボになりつつあります。この水辺は、近隣から持続的に水が供給されているためか、トンボの発生については今年も問題なさそうです。
観察中、装着していた胴長に小型の甲虫が歩いていたのですが、ポトリと地面に落ちた姿をよく見れば、これは、、、もしや、、、!
エゾハンミョウモドキ
ウグイの産卵
なんと、エゾハンミョウモドキです。宝石を散りばめたような翅が何とも素晴らしい! 生息地が湿地という事で、トンボ探しの時にその内見れたら良いなぁ程度に思っていたのですが、まさか自分の胴長に付いているとは。というか、近所に生息していたとは!
姿がどことなくハンミョウに似ていますが、分類的にはゴミムシの方に近いとの事です。大概、「〜モドキ」という名の生物は珍しい種が多いような気がしますが、例に違わず本種も比較的珍しいようなので、偶然とは言え思わぬ収穫でした。
ウグイの産卵
帰り際、川辺の様子を見に行ったところ、岸辺でウグイの産卵が繰り広げられていました。川を含め、相変わらず水の少なさが気になりますが、その分安定した水量が保たれている水辺にトンボが集中するかと思うので、今後の天候と合わせて注視して行きたいところです。
弟子屈町 2019年5月25日
弟子屈町 2019年5月25日