道北ヒメギフチョウ採集の最後の記録、、、と言うか”おまけ”です。
エゾアカガエル(前)・エゾサンショウウオ(奥)の卵塊
エゾアカガエルとその卵塊 (上とは別)
エゾサンショウウオの卵塊
エゾシマリス
エゾアカガエル(前)・エゾサンショウウオ(奥)の卵塊
ヒメギフチョウを探して山奥の林道を歩いていたところ、側溝にたまった水の中で弱肉強食の静かなドラマが繰り広げられていました。
エゾアカガエルとその卵塊 (上とは別)
早春の北海道の水辺の風物詩とも言えるのが、このエゾアカガエルとその卵塊です。わずかな期間だけですが、甲高い鳴き声と共に至るところで蛙合戦が繰り広げられています(ちなみに、上の写真には『12匹』隠れています。全部わかったら、あなたは蛙マスター!) 。
エゾサンショウウオの卵塊
そして、エゾアカガエルと同じ環境に産卵を行うのが、このエゾサンショウウオ。両種共に産卵の時期は同じなのですが、エゾサンショウウオの方がやや早く孵るようで、後から孵化したエゾアカガエルの幼生を食べてしまいます。一方のエゾアカガエルも、無防備に食べられるだけではありません。エゾサンショウウオと同所の水域に生息する幼生は頭部が大型化する傾向があり、これにより飲み込まれにくくなるため、捕食されるのを回避しているのではないかとされています。
小さな水溜まりの中でも、強かな攻防戦があるようです。
小さな水溜まりの中でも、強かな攻防戦があるようです。
エゾシマリス
採集に専念できたのは2日間だけでしたが、お互いの近況や思い出話に花咲かせつつ、久々に学生時代の気分に戻れた一時でした。
エゾアカガエル・エゾサンショウウオ:名寄市 2019年4月29日
エゾシマリス:苫小牧市 2019年4月30日
エゾシマリス:苫小牧市 2019年4月30日