蜻蛉の手帳

北海道東部を拠点に、昆虫のトンボを中心とした観察記録・写真を掲載しています。 なお、某有名文房具とは一切関係ございません。

カテゴリ: コウチュウ

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ルリヒラタカミキリ ♂

仕事の合間、通りかかった薪置き場にルリヒラタカミキリがいました。
オホーツク海を思わせる濃青色がなんとも綺麗です。


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脱出孔

積まれた他の薪をよく見れば、脱出孔らしき物が。

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脱出中の2個体

中には、今まさに脱出中の個体もいました。


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今回の観察場所ですが、実は職場にある薪置き場です。

昨年の同時期にルリヒラタカミキリを数個体見かけていたのですが、どうやら業務で切り出して薪にしたトドマツに定着したようです。
雨風が当たらず、キツツキなどに狙われる恐れも少ないので、良好な生息環境なのかもしれません。
道内では少し珍しい種類とのことですが、意外にも身近にいる事に拍子抜けしました。


弟子屈町 2024年6月2日 

Kibasiri
キバシリ
 

Oziro4
オジロワシquartetto

Ezoakaganeosamushi
エゾアカガネオサムシ?

 遠出がはばかられる状況ではありましたが、流石に連休中ずっと近場の自然観察だけでは面白さに欠けるので、少しだけ遠出をしました(例によって、人の全くいないところでしたが)。内陸は気温が高くなってきましたが、海はまだ温まっていないため風が凍える冷たさでした。

弟子屈町 2020年5月2日:キバシリ
別海町 2020年5月3日:オジロワシ、エゾアカガネオサムシ? 

 季節外れかつ観測史上最高気温が次々と記録された北海道ですが、朝晩は半袖だと肌寒く、道東では夜に窓を開けて寝られない程です。そんな暑い日ではありましたが、この気温でトンボが出ているのではと思い水辺の様子を見てきました。
Ezonotachitubo
エゾノタチボスミレ

Tumatorisou
ツマトリソウ

 水辺までの道すがら、エゾノタツボスミレやツマトリソウが咲いていました。昨年より少し早いかもしれません。

Yotubosi
ヨツボシトンボ♀

 水辺に着くと、早速ヨツボシトンボが出迎えてくれました、、、が、よく見れば羽化不全で右後翅がありません。羽化から間も無い状態だったので、完全に乾いたら少しは飛べると良いのですが。

Kitaito1
 キタイトトンボ♂

Kitaito2
 キタイトトンボ♀(未熟個体)

 草むらでは、様々な成熟段階のキタイトトンボが群れていました。図鑑を開く度、北海道にしか分布していないという事を思い出しますが、自分にとっては既に馴染みのトンボになりつつあります。この水辺は、近隣から持続的に水が供給されているためか、トンボの発生については今年も問題なさそうです。

Ezohanmyoumodoki1

 観察中、装着していた胴長に小型の甲虫が歩いていたのですが、ポトリと地面に落ちた姿をよく見れば、これは、、、もしや、、、!

Ezohanmyoumodoki2
 エゾハンミョウモドキ

 なんと、エゾハンミョウモドキです。宝石を散りばめたような翅が何とも素晴らしい! 生息地が湿地という事で、トンボ探しの時にその内見れたら良いなぁ程度に思っていたのですが、まさか自分の胴長に付いているとは。というか、近所に生息していたとは!
 姿がどことなくハンミョウに似ていますが、分類的にはゴミムシの方に近いとの事です。大概、「〜モドキ」という名の生物は珍しい種が多いような気がしますが、例に違わず本種も比較的珍しいようなので、偶然とは言え思わぬ収穫でした。

Ugui
ウグイの産卵

 帰り際、川辺の様子を見に行ったところ、岸辺でウグイの産卵が繰り広げられていました。川を含め、相変わらず水の少なさが気になりますが、その分安定した水量が保たれている水辺にトンボが集中するかと思うので、今後の天候と合わせて注視して行きたいところです。

弟子屈町 2019年5月25日 

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